Thirteenth floor

ボードゲーム自省録

2022年5月21日19:24, ボードゲーム

これはボードゲームをする際に筆者が考えていることである。これは13階としての思想というよりも筆者の思想だ。未来にこの文書を読んだ筆者がより良いボードゲームプレイヤーとなっていることを願う。

今後、加筆予定。

ボードゲームで遊ぶ

楽しむ

ボードゲームで遊ぶときに最も注意することは、ボードゲームを楽しむということだ。常にこの気持を覚えておくこと。楽しまないボードゲームに価値はない。場所・時間・人を揃えたにも関わらず、楽しまないとはどういうことか。大いに楽しめ。楽しい体験をするためだけにボードゲームで遊んでいることを思い出し、例え自分に都合の良くないことが起きたとしても、それを楽しむべきである。

勝利に執着するな

君は勝つことだけが目的でボードゲームをしているわけではないことを思い出せ。楽しむこと以外に目的を持つ必要はない。他のプレイヤーに大差で勝ったとしても、楽しくなければ意味がない。楽しければ、負けたという事実は些細なことでしかない。

どのような状況でもゲームを継続せよ

他のプレイヤーに追いつけなくなったとしても、ゲームは続けなければならない。途中で気持ちを投げ出し、頭と手を使うことを止め、ゲームの流れに身を任せてはいけない。勝つことができなくなったとしても楽しむことはできる。楽しむことを自らの意思で止めるというのであれば、ボードゲームで遊ぶことを止めよ。楽しむ意思のないプレイヤーが混ざれば、他のプレイヤーでさえ楽しむことを止めるだろう。

口出ししない

プレイヤーは自らの意思でボードゲームを楽しむ。プレイヤーがする行動はすべてプレイヤー自身が考え、検討したものであって、他の誰かが口を出して良いものではない。楽しむためには自分自身で考え行動することが必要条件である。他のプレイヤーから受けた指示で遊んでも楽しくない。楽しくなければボードゲームで遊ぶ意味がない。

逆に、他のプレイヤーへの口出しも慎むべきだ。そんなことをする暇があったら、もっと楽しむことに集中するべきである。

集中する

ボードゲームで遊んでいるときは、ボードゲームに集中せよ。どうしてボードゲームのために作った空間・時間の中でボードゲーム以外のことをするのか。君は何のためにそこへ座り、駒を手にし、机の上に散らばったカードを眺めているのか。1つのことに集中できなければ、何事も成すことはできない。楽しむことができると、どうして思えるのか。

ルールを変えるな

どのような理由があろうとも、ゲームが始まったのならば、ルールの不整合に文句を付けるな。時間の無駄だ。意味がない。ルールを整備したければ、ゲームが始まる前か、終わった後にせよ。ゲームはルールを変えるためにするわけではない。楽しむ以外のことを考えるな。

効率を求めるな

時間を気にしてボードゲームのプレイを効率化しようとするな。カードを引き、駒を動かし、相手との交渉をする際は、自分で行え。一つ一つの動作にも楽しむ要素が詰まっている。どうして電子的な機械ではなく、ボードゲームをしているのか考えよ。これら一つ一つの動作を他のプレイヤーに任せるということは、機械が人間に代わっただけでコンピューターゲームで遊んでいるのと変わらない。ボードゲームにしかない楽しみを、易易と捨てるな。

相手が十分に考えられるだけの時間を、相手が思う存分使うさまを、鏡を見ているように眺めよ。

相手が駒を動かし、また戻し、別の場所へ移動させる逡巡を見よ。

ルールに従え

ルールを破るな。ルールに書いていないことにあれこれと推測を巡らすな。従え。書いてあることだけがルールであり、プレイヤー全員が共通して知っていて納得していることだけがゲームを成立させる。ルールを破ることはゲームを破壊することだ。ゲームが成立していなければ楽しむことはできない。ゲームを支える柱に文句を付けるな。

体験せよ

ルールに従うことは最低条件だ。ボードゲームの世界を体験せよ。これはどういうゲームなのか。何を体験するゲームなのか。自分はどういう楽しさを味わおうとしているのか。自分に問い、想像し、体験を追求しろ。

無理をして遊ぶな

遊べないボードゲームはある。人には好みがそれぞれあり、どうしても受け入れることができないこともあるだろう。小説にしろ、音楽にしろ、映画にしろ、趣味嗜好は細分化し、嫌いなものも存在する。遊びたくないボードゲームは遊ぶな。楽しめないからだ。君が楽しめなければ、君と一緒にプレイしている全員が楽しめなくなる。時間が無駄になるだけでなく、誰の目的も達せられない。

正直に言ってしまえば良い。このボードゲームは好きではないと。楽しめないと。相手のことは気にするな。この程度で崩れるプレイヤー同士の関係は、最初から崩れている。

全員で楽しむことを忘れるな

ボードゲームに参加しているプレイヤー全員が楽しめないボードゲームは、遊ぶべきではない。全員が楽しめないにも関わらず、それで遊ぶ必要はない。全員で遊べるボードゲームを見つけてくれば良い。もしくは、そのボードゲームを楽しめる人たちだけを集めて遊べば良い。

ルールの説明を傾聴する

耳を傾けて聴け。何も口をはさむな。疑問を感じても脇においておけ。気になることがあっても後にしろ。他のプレイヤーの邪魔をするな。どれだけ良い疑問・質問も機会を誤れば、意味がないどころか害である。聴きたいことは最後に聴け。

ボードゲーム内で起きることと現実世界を切り離せ

ボードゲームで起きたことを、ゲームが終わった後も引きずるな。ゲーム内で対立したからといって、その対立関係をゲームが終わった後の現実世界でも続けてはならない。意味がない。無駄だ。今すぐ止めろ。ゲーム内での関係と現実世界での関係を切り離せないようなプレイヤーは、ボードゲームで遊ぶな。ボードゲームに対して失礼であり、プレイヤーに対して迷惑である。

他のプレイヤーを信頼せよ

疑うな。面倒くさくなるだけである。管理するな、信頼せよ。他のプレイヤーはルール通りにゲームを運び、楽しむことを追求している。彼らがもしルールを間違えていたら、そしてそれに気がついたら教えてあげればよい。気がつく前に、気がつこうとするな。楽しむこと以外に自分のエネルギーを注ぐな。

ボードゲームに付き合ってくれていることに感謝する

君が遊びたいボードゲームを一緒に楽しく遊んでくれる人は、めったにいない。忘れるな、これは当たり前のことではなく特別なことだ。遊ぶ前にこれから遊んでくれることに感謝し、遊んでいる最中は楽しい時間を共有してくれていることに感謝し、遊んだ後は楽しく遊べたことへ感謝せよ。

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