2020年6月25日18:33, ボードゲーム
ボードゲームを買うときも遊ぶときも、その重さを気にすることが多い気がします。
「これはちょっと重いから、あっちにしよう」とか「これだと軽すぎるかな」とか。
このボードゲーム業界(分野)で言われている重さには2種類あると考えており、それは時間と複雑性です。
この記事ではこの重さを考えてみたいと思います。
初めに書かせていただきたいのは、重いとは悪いことではありません。ただの特徴にすぎないです。
プレイ時間が長ければ長いほどに、私たちはそのゲームを重いと感じ、思い、口に出しますね。これはどうしてでしょうか。
プレイ時間が長いことは、それだけ自分の時間を束縛します。そのゲームが面白いものであればよいのですが、面白くないまたは合わないゲームにそれだけ時間を束縛されるのは嫌ですよね。
重いという言葉には、どこかマイナス、ネガティブ、悪いイメージがくっついています。
面白いかどうかも分からないようなボードゲームにそんなに時間をかけるのは嫌だ、という思いが重いという感想へつながっているのでしょうね。
プレイ時間とは別に、ルールそのものが複雑なボードゲームがあります。
こちらも複雑なルールを理解するのが面倒くさかったり、みんなに説明するのが大変だったり、という思いが重さへとつながっているのでしょう。
プレイ時間の短いボードゲームでも複雑なボードゲームはいくらでもあるわけですからね。
例えばポーカーですが、プレイ時間はそれほど長くはないですよね。少なくとも重いと感じるものではないでしょう。
ですが、ルールは複雑です。チップを賭ける方法、役の強さ、テキサスホールデムなのかセブンカードスタッドなのか、いろいろありますよね。
私たちが気にするべきなのは、プレイ時間が長く、ルールが複雑なボードゲームを重いと切り捨ててしまっていることだと思います。
それは、ゲームマーケットで出品されるボードゲームの多くが短い時間(30分から60分以内)でプレイできるものであることからも言えます。軽いボードゲームが好まれているわけですね。
あなたがボードゲームを選ぶときに、60分以内に終わるボードゲームだけ見よう、と考えて居るのであればそれはもったいないことです。
大切なのは、自分がボードゲームを遊んでいて面白さを感じられる時間だからです。いくら軽くても面白くない、自分に合わないボードゲームばかりを遊んでいてはつまりません。
1回のプレイ時間が長くとも、自分が最高の面白さを感じられるのであれば、重いボードゲームでもよいのではないでしょうか。
重さは悪いことではないと言いました。
ただ、ボードゲームは1人でやるものではありません。みんなでやるから楽しいのです。
みんなが面白いと感じられるボードゲームはそうそうたくさん無いでしょう。人狼が好きな人もいれば苦手な人もいる。ロジカルなボードゲームが好きな人もいれば嫌いな人もいる。
それぞれのプレイヤーが楽しいと思うことが多様的になっていると思います。
短い時間でたくさんの異なるジャンル、分野のボードゲームをやりたいという思いが軽いボードゲームを流行らせているのかもしれません。